That's No Vestigial Organ, That's My Appendix: Scientific American Podcast
Journal of Evolutionary Biology誌にて発表された研究で、これまで考えられていたよりもずっと多くの動物が虫垂を持っており、虫垂が「盲腸」とよばれるような単なる臓器の残物では無いことが分かった。これらの結果を総合すると虫垂が役に立たない臓器ではないかもしれない事を意味している。
二年前、Duke University Medical Centerの研究者が、一般には役に立たないと知られている虫垂が実は、腸内の善玉菌が腸内の好ましくない状況から身を隠すの場所であると発言していました。
現在、その研究チームは進化の歴史の中に虫垂の存在を確認しています。彼らは動物は8000万年に渡り虫垂をを持っていた事を発見しました。そして虫垂は最低でも二回、別々な進化を遂げています。一つ目はオーストラリアの有袋類が運命的に、二つ目は私たちの祖先である古代のほ乳類種です。
ダーウィンはごくわずかの動物が虫垂を持ち、人間の場合は盲腸と呼ばれる臓器の名残であると考えていました。しかし新しい研究で70%の齧歯類、霊長類が虫垂を持つ種を抱えていることが分かりました。そして現存する幾つかの種が盲腸と虫垂を持ちます。もしダーウィンが両方の臓器を持つ種について知っていたら、彼は恐らく虫垂に関する考えを改めたでしょう、と研究者達は言及しています。
皮肉なことに、自然選択は人間の虫垂を消し去らず残しました。虫垂は感染症により感染しやすいため、我々の遺伝子をプールから遠ざけているのです。
虫垂が草食動物にとって善玉菌の貯蔵庫として、消化吸収に重要な役割を果たしているという事は以前どこかで聞いた事があります。人間の虫垂は盲腸が進化の過程で小さくなっているもので、役に立たない臓器であると考えられていましたが、実際の所は盲腸、虫垂両方持つ動物が霊長類意外にもいて、人間の虫垂も草食動物のそれと起源は同じで、担っている役割も同じである可能性が高いという記事でした。
普段盲腸の役割を意識することは無くても、「盲腸炎」の発祥箇所として意外となじみ深い臓器であるという印象があります。実際は役に立ってない臓器だとしても、進化の過程でどのような役割を担い、やがて重要な役割を担う事が無くなったのかと言うことに関しては、分かってないことが多かったんですね。
ちょっと前までは盲腸炎になると、盲腸ごと切除して治療することが多かったと認識していますが、この発見が盲腸の役割を見直して、治療の方針に変化をもたらすのでしょうか。治療に時間がかかっても切除しない方向にいくのでしょうか。原論文をみていないので何とも言えないのですが、興味があります。
- vestigial : 痕跡の
- appendix : 付録、別表、(生物)虫垂、盲腸
- remmant : 残物、名残
- digestive : 消化を助ける、消化の
- cecum : 盲腸
- supposedly :
- gut : 腸、内臓
- hide out : 潜伏している ★
- intestinal : 腸の
- evolove : 進化する、発展する,進化、発展させる ★★
- separately : 別々に分かれて ★
- weird : 運命、定め ★
- marsupial : 有袋類、有袋類に属する
- mammal : ほ乳類 ★
- lineage : 血筋、系統
- rodent : 齧歯類
- primate : 霊長類、大司教
- species : 生物種
- revise : 訂正する、改訂する ★★
- ironically : 皮肉なことに
- infect : 病気を移す、感染させる ★
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