2009年8月2日日曜日

「同期的まばたき」が情報のロスを防ぐ

Synched Blinks Avoid Data Loss: Scientific American Podcast

「シンクロナイズドスイミング」については聞いた事がありますよね。では「シンクロナイズドまばたき」は? これは怠け者のための新しいオリンピック競技ではありあせん。これはテレビやビデオを見ているときに起こっているであろう現象です。良い場面を見逃したいと思う人がいないが故に起こる現象です。

現在見ている光景を記憶のとどめる事を一端ストップするためには、まず「見るのを止める」のに長い時間を費やす必要があります。私たちは数秒に一度の割合で瞬きをしています。これは一分当たり6秒程度の割合になり、10%程度の時間は視覚情報が脳に入ってこない事を意味しています。しかし、私たちはこの「視覚への割り込み現象」に気がつく事はありません。

私たちは暗闇に取り残されまいするからこそ、まばたきを刻むのです。王立学会誌であるBiological Sciences誌にて同様の主張がなされました。14人の被験者がMr.Beanを見るという実験をしたところ、全員が同様のタイミングでまばたきをする傾向があることが分かりました。Mr.Beanが何か面白いことをした後や何の変哲もないロングショットの際にまばたきをする傾向があったのです。このような被験者のまばたきの「同期」は水槽を泳ぐ魚のビデオの時は起こりませんでした。

Mr.Beanの休日が平穏であろうとなくても、それを目を見開いて見ている間は、それに注意を払っているという事なのです。

==

まばたきは注視後に起こる目と脳の休憩の役割があり、まばたきで休憩するために、注視していたことがより記憶に残りやすいということでしょうかね。

==

  • slacker : 怠け者
  • time : (他動詞) 時間を計る、時計を合わせる、調節する、ふさわしい時を選ぶ、タイミングを合わせる。(自動詞)時を刻む、一斉に動く
  • it turns out… : 結局・・・であることが分かる
  • in one piece : 平穏無事である(ひとつなぎである) たぶんここでは平穏であるか否か、ということと、まばたきして、自分がみている光景がぶつ切り(in one piece)でないか否かをかけているのだと思う

0 件のコメント:

コメントを投稿