Swinging Arms Save Energy: Scientific American Podcast
私たちが歩いている時に腕を振る事で、歩行のときのエネルギーの消費を大きく押さえているという研究結果がThe Royal Society journal Biological Sciences 誌にて報じられた。腕を振らずに歩いた場合に比べて12%もエネルギーの消費を押さえられる事が分かった。
私たちは腕を振って歩きます。しかし、何故腕を振るか考えたことがあるでしょうか。バランスを取るためでしょうか。それとも進化の名残? そうしないとお馬鹿さんに見えるからでしょうか。英国王立学会誌Biological Sciences誌にて、私たちが歩く際に腕をふるのは、振らない場合に比べてエネルギーの消費を押さえられるという面があるからである、という研究結果が示されました。
人間が四つ足で歩かなくなっても、私たちは足を上げるときに、何故腕も一緒に上下に振るのかは、未だ理由は定かではありませんでした。これまでの研究では、何らかの筋肉が関係しており、手は振り子のように受動的に動いているわけでは無いことが分かっています。つまり、なんらかの利点があるに違いないと考えられています。
それを明らかにするために、科学者達は歩くロボットと人間のボランティアが腕を振って歩くばあいと、体の側面に固定して歩く場合の比較研究を行いました。その結果、動き回っている人間にとって、腕を固定して動く場合の方が、腕を振って動く場合と比べて12%程度エネルギーの消費が多いことが分かりました。腕を振る事で足の動きが弱まり、結果としてエネルギーを節約出来るというわけです(足を動かすエネルギーが腕に伝わり、足の動きが一端弱まる。結果強くなった腕を振る勢いが、次の一歩を踏み出すのを助ける、故にエネルギーが無駄にならないという意味だと思う)。次に散歩にでかけるときは腕を振るのを忘れないようにしましょう。”’Cause it don’t mean a thing if it ain’t got that swing”
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陸上競技などでは、スピードにのるためには腕の振り方が大変重要と効きます。大変納得しやすいです。
訳文の最後の部分はジャズの有名な曲の名前のパロディみたいです(Duke Ellington の It don’t mean a thing (If it ain’t got a swing)Googleで検索して初めて知りました)。直訳すると「なぜなら、スイングしてなきゃ意味がない!」でしょうか。腕のスイングとswingをかけてるんですね。
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- ambulation : 歩行
- immobile : 固定の、不動の
- relic : 遺跡、遺物
- doofuse : 愚か者、馬鹿者(俗っぽい言い方)
- pump : 上下運動する
- limb : 手足
- secure : 安全を確保する、固定する
- offset : (動詞)弱める、相殺する
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