イギリス、Keele大学の脳神経学者によると、「口汚い罵り」は実は肉体的苦痛を和らげる効果があるそうです。近く8月5日に刊行のthe journal of NeuroReport誌において、研究者達は罵りが殆どの言語と比べて違った物であることを発表します。罵りは、理性に訴えかける左脳よりも。感情を司る右脳を活性化させます。
研究者達は大学生達の手に冷水を浴びせかけ、本人の言うがままに罵りの言葉を繰り返させる実験を行いました。このとき、学生達は、罵りの言葉以外の発言を許された場合と比べて、この「冷たさのどん底」をより長い時間耐える事ができました。研究者達は、罵った学生達には心拍数の上昇が見られ、罵りが原始的な「恐怖」や「闘争」という反応を引き起こしていると言っています。
この研究は、罵りが古来よりある社会的現象であり、心理的、物理的影響の両方を伴う事を示唆しています。そしてまた、社会的に無難な言葉だったとしても、それはあなたが「クソ痛ぇ」思いをしていないとは限らない事も示唆しています。
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なるほど。物理的、精神的に痛い重いをした時は、確かに絶叫とともにその痛みを忘れたりしたり、そんな事をしたい気持ちに駆られますね。興奮状態が痛みを消すのは、多くの人が経験してる事かなと思いますが、罵りがそれと同じ反応を引き起こすって事なんですね。人間にとって意味のある言葉が、野性的な反応と関連しているってのがちょっと面白い。
そして、こういうことをマジメに実験研究している人達がいるのも面白い。
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- profanity : 罵り、罵詈雑言
- bleep : ビープ音で消す
- f-bomb : (日本人にはイマイチピンとこない「Fu○k」の様な汚い言葉に対する隠語。直接口にするのがためらわれたり、文章にそぐわないがこの言葉を指して述べなければならないときに、これが用いられる。辞書とかにはのってない。wikipedia見たらこんな感じの説明が載ってた。F-wordとも。)
- Profanity bleeps phyiscal pain. : 罵りが肉体的苦痛を打ち消す。(bleep はビープ音で消す事だから、ほんとならテレビ等でピー音でbleepされてしまうような汚い言葉が、場合によっては肉体的苦痛を消す・・・bleepする。といった感じかな)
- relieve : 不安、苦痛を取り除く、軽減する、交代させる、解任する
- upcoming : もうすぐやってくる★
- issue : 論点、課題、発行物、刊行物
- swearing : ののしること
- cerebral : 脳の、感情より知性に訴える
- reserved for… : ・・・のために確保されている
- submerge : 水中にしずめる、水浸しにする
- …of one’s choice : 自ら選んだ・・・
- tolerate : 我慢する、大目に見る
- abyss : 深淵、どん底
- foul-mouthed : (日本語的に言うと、放送禁止用語使用者。口が悪かったってことかな)
- downplay : 軽視する、蔑ろにする
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