2009年9月12日土曜日

消えたハチのリボソームが壊されていた

Disappearing Bees Have Devastated Ribosomes: Scientific American Podcast

Proceedings of the National Academy of Sciences誌に寄稿されたMay Berenbaumらによる研究結果にて、ハチの消失現象が、リボソームの破壊と関連しているかもしれないことが分かった。

ミツバチの大量消失現象(colony collapse disorder : CCD)の背景にあるものが明らかになりつつあります。イリノイ州立大学のMay Berenbaumらのチームがミツバチのリボソームが破壊されている事を発見しました。

「リボソームはハチが農薬や病気、栄養不足に対処するためのタンパク質を作ります。ですから、私たちが様々な現象を説明する事を発見したリボソームの『断片化』は、ハチの大量消失やミツバチ達に起こったその他の事に説明を与えるものでありますし、リボソームの断片化はハチの周囲の全ての事柄から起こるものなのです。そして実際に、一度リボソームが正常に機能しなくなると、どんな些細なことでもハチを全滅させてしまうでしょう」

可能性のある理由は複数のウイルス性の感染症です。「ハチは一見すると一つや二つの感染症には十分対処できます。しかし、複数のウイルスとなると、システムの全体が機能しなくなります」 the Proceedings of the National Academy of Sciences誌に寄稿されたこの研究はCCDの起源や治療方法をピンポイントに突いている分けではありません。しかし、私たちは今や、何が悪かったのかについて知ることとなったのです。

アメリカで多数報告されているミツバチの大量消失現象について、ハチのリボソームの断片化が原因の一つなのではないかという報告でした。アメリカ国内での自然環境への関心の高まりとともに、アメリカでは結構話題になっているハチの大量消失現象ですが、日本ではあまり話題になっていませんね。

蜂の巣ごと消失したハチ達にリボソームのフラグメント化が起こっていたというものです。ソースの論文を読んでないので詳しくわからないのですが、リボソームの断片化によって饑餓や農薬、病気に対処するためのタンパク質が生成されなくなるとのこと。何故、断片化が起こるのか?断片化を防ぐにはどのようにすればいいのか結論は出ていないようで、今後の研究結果が待たれます。養蜂の分野だけでなく、大量飼育を行う分野の大切な知見として注目がされています。

  • devastate :  徹底的に破壊される、壊滅される
  • collapse :  崩落、倒壊
  • disorder :  無秩序、混乱、騒動
  • clue :  手がかり、証拠、きっかけ、糸口、ヒント
  • tear : 裂け目、破れ、裂ける、破れる(過去分詞 torn)
  • respond to : 反応する、答える、病気などに対処する
  • pesticide :  農薬、除草剤、殺菌剤など
  • nutrition :  栄養
  • fragment : 破片、断片、かけら
  • cease : 中止する
  • go under : (句動詞)沈む、沈没する、落ちぶれる
  • cause : 原因、理由、大儀 ★★
  • viral : ウイルスの。ウイルスによって起こる
  • infection : 伝染病 ★
  • apparently : 一見したところ ★
  • pnpoint : ピンの先、正確な、的を得た

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